モーツァルトの子守唄 真の作曲者、フリースの妻と不倫!? エピソード9選

2022年7月9日

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モーツァルトの子守唄」は

ねむれ よいこよ〜」から始まる、

18世紀につくられたドイツ語の歌曲です。



ヴィルヘルム・ゴッター作の劇に出てくる

歌詞に曲をつけたものです。



長年、モーツァルトの作曲だと

思われていましたが近年では違う

考えられています。


とってもスローテンポでほんとうに眠くなる、
リラックスできる子守唄ですよ✨

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「モーツァルトの子守唄」の歌詞

原詩

堀内敬三・訳

土岐善麿・訳

→Amazon musicで聞く

→楽譜をさがす



日本では堀内敬三さんの訳が

よく知られていますね。



静かな夜の情景を描き、

赤ちゃんを優しく寝かしつける

癒やしの子守唄です。



メロディーもゆっくりと

親しみやすく、

モーツァルトらしい

キレイでシンプルなものですが、

作曲者は別人だと言われていて…!?

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真の作曲者にまつわるエピソード9選

近年わかってきた、

モーツァルトではない真の作曲者について

エピソードをまとめました!

1.「モーツァルトの子守唄」はモーツァルトが作曲していない

モーツァルト像

この曲の楽譜はモーツァルトの死後

彼の妻が出版した

モーツァルト伝」のふろくとして

初めて発表されました。



自身が発表したわけではないんですね。


この楽譜の入手経路が問題のようです。

2.真の作曲者はフリース?

近年、モーツァルトの研究家が

ハンブルクの図書館から

作詞ゴッター、作曲フリース 1976年刊

と書いてある歌の草稿を発見しました。


その後、この歌は

フリースの子守唄」とも呼ばれています。

3.フリースはモーツァルトの大ファンだった!?

フリースは、

モーツァルトと同じ時代に生きた

医学博士、アマチュア音楽家でした。



熱心な音楽愛好家で

とくにモーツァルトの大ファン

だったようです。



そのためメロディーが似てしまい

本人のものと間違えられても

無理はなかったのかもしれません…が、



作曲家の鈴木優人さんは

メロディと伴奏を一緒に弾くと

音が濁る部分があり、

モーツァルトにしては雑な感じがある


と語っています。

4.モーツァルトとフリースの妻が不倫!?

なんとモーツァルトとフリースには

接点がありました。



フリースの奥さんは

モーツァルトのピアノの弟子だったのです。



さらに2人は不倫関係だった

という噂も当時はあったようです。

ピアノ

5.モーツァルトの死の翌日にフリースも自殺

1791年12月5日、

モーツァルトは35歳という若さで

この世を去ります。



そして、その翌日にフリースが

毒を飲んで自殺したというのです。



その時フリースは25歳でした。



一体どんな思いがあったのか、

今となっては図りかねますね。

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6.妻が楽譜を偽った?

フリースの妻との関係からなのか、

遺品としてこの楽譜を残していた

モーツァルト。



モーツァルトの妻コンスタンツェは

この作品はモーツァルトの曲

主張していたようです。



しかし悪妻として有名なこの妻、

本を売るために

夫のものだと偽っていた可能性も…。

7.出版社が作曲者を変えた!?

前述の「モーツァルト伝」を

出版した会社が

販売利益を上げるために

楽譜を偽ったという説もあるようです。



当時、すでに有名な曲だったのでしょうか…。

古い資料

8. 作曲者はフライシュマン説

なんと他にも作曲者の候補がいます

モーツァルトとほぼ同時期に活躍した

ドイツの作曲家、

フリードリヒ・フライシュマンです。



2015年にドイツの学者が論文を発表しました。

9.そもそもドイツの民謡説

この曲のメロディーは、

そもそもドイツの古い民謡である

とも言われています。



子守唄はもともと民間で

歌いつがれているものが多いので、

それを(アレンジして)楽譜に書き起こした

という可能性も大いにあると思います。

謎がいっぱいでどれが本当の説なのか…??


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